『罪の轍 完読』
著 者 奥田秀朗
発行者 佐藤隆信
発行所 株式会社新潮社
第1版発行 2019年8月20日
第4版発行 2019年12月10日
内容は重く、つらい結末。
往復の通勤電車での読書タイムだけでは気になり
就寝前にも読んだ。
犯人の宇野は子供の頃に
義理の父から殴られ、車の当たり屋をさせられていた。
母親は、見て見ぬふり。
交通事故の後遺症で 記憶障害が残り周囲から 子供からも莫迦にされていた。
理不尽な、自分ではどうしようもない環境で育った。
そして、空き巣、子供の誘拐殺人、殺人。
轍 ワダチ
同じ失敗を繰り返さないように の意味がある
幼少のころ、義理の父からの虐待がなければ
起こらなかった事件だと推測できる
宇野が
「おれが盗みを働くのは、おれだけのせいじゃねぇ」 と言った
警察内部の操作方針の決め方等、所轄の縄張り等興味深く、読み込めた
また、町井家のミキ子がさりげなく活躍しているところが小気味いいい